ニューヨークに数あるカフェの中でも“Sophisticated”という言葉が似合うIRVING FARM COFFEE ROASTERS. Third wave coffeeの流行と共に今でこそニューヨークでは“Pour over”“Single Origin”そして芸術的なラテアートなんかがもてはやされていますが、IRVING FARMはその20年も前にNYCで生まれた生粋の“NYCこだわりカフェ”。
ニューヨークでカフェが流行る何年も前からIRVING FARMのコーヒー豆はブレンドもSingle Originも経験豊富なバイヤーが世界各地から集めて、独自に地元NYCでローストしています。すごく美味しい。ただ、納得のいく美味しさにローストできるようになるまでには色々なドラマがあったようで、ずっとコーヒー豆農家や地元の人々との繋がりを大切にしているのだとか。 なんだか、技術だけでなく情熱がコーヒーの美味しさを通して伝わってきます。カフェで売られているPastryがNYCの様々なベーカリーから取り寄せられていたり、逆にNYC市内のベーカリーなどでIRVING FARMのコーヒー豆が取り扱われているのを見ると、本当に地元に愛されているカフェなのだなあ、と実感します。
そしてもう一つ尊敬するのは、現状維持に留まることなく、常に進化し続けているところ。 お店が一見Third wave coffeeの一つかな?と思ってしまうような雰囲気を醸し出しているのは、常にコーヒーもメニューも店舗もトレンドを意識して改良されているからでしょう。とてもカッコイイ。
写真はこの春新しくオープンしたUpper East Sideの店舗。木目調の店内は広々としていて、大きな窓から入る太陽の光が店内の雰囲気を一層明るくします。最近、様々なコーヒーショップで日本製のドリッパーをみかけるので、めずらしくはありませんが、IRVING FARMのハンドドリップにも日本の製品が使われています。 今回私がCold Brew(アイスコーヒー)をオーダーした際も、日本人だと分かったのか、店員さんが『日本のドリッパーを使ってるよ。』と一言添えてくれました。ちょっと嬉しい。
ニューヨークは本当にカフェの数が多くて、旅行や時間が限られた滞在時は『どこに行こう…』と迷いがちだと思いますが、NYCっぽいカフェを探しているなら、私はIRVING FARM COFFEE ROASTERSを候補に入れてほしいな、と思います。